高額な中国茶ランキング・ベスト10
中国茶は高価であることが話題になりますが、整理してランキングのような形で紹介されることは少ないようです。
今回、歴代の高額取引や査定額をまとめた現地記事を発見しましたので、掻い摘まんでご紹介します。
【第10位】西湖龍井茶
価格:1kg 10万元以上
乾隆帝が手植えしたとの伝説が残る18本のお茶の樹から製造された西湖龍井茶が、この価格で取引されたことがあるとのことです。
ただし、かなり昔の話で、現在は出回っていないため、ランキングとしては10位に止まっています。
【第9位】熊猫茶
価格:1斤 22万元
四川省でパンダの糞を肥料にした熊猫茶の販売価格は、この価格とのことです。このお茶については、何度か中国茶情報局で紹介していますが、当時が最高値だったようです。
「パンダ茶の茶摘み始まる」 https://cttea.info/teanews/20150314
【第8位】安渓鉄観音
価格:100g 6.7万元
2012年の海峡両岸名器名茶オークション(春)で落札された茶王賽清香型鉄観音の落札価格がこの値段だったとのことです。1斤換算で33.5万元となります。
【第7位】六安瓜片
価格:1両(50g) 4.7万元
2002年4月の”茶王”のオークション落札価格が、この価格だったとのことです。1斤換算で47万元となります。
【第6位】鳳凰単叢宋種1号
価格:1kg 100万元
約900年の歴史があるとされる宋種1号は年間2斤程度生産され、その最高価格が上記の値段とのこと。1斤換算で50万元となります。
【第5位】信陽毛尖
価格:1斤 74.5万元
2006年の極品信陽オークションで、”藍天玉葉”というお茶がこの価格で落札され、これが最高価格になっているそうです。
【第4位】黄山毛峰
価格:50g 8.5万元
2007年の第1回”黄山杯”精品名茶オークションにて、汪満田牌の極品黄山毛峰が、この値段で落札されたそうです。1斤換算で85万元となります。
【第3位】太平猴魁
価格:100g 20万元
2009年、山東省の済南市で開催された”国礼茶安徽太平猴魁名茶オークション会”にて、この価格で落札されたそうです。1斤換算で100万元となり、大台を超えてきました。
【第2位】武夷山母樹大紅袍
価格:20g 20.8万元
2005年、第7回武夷山茶文化節にて、九龍窠の大紅袍母樹から作られたお茶がオークションにかけられ、この価格で落札されました。1斤換算で520万元となります。
さすが伝説の多いお茶なので、格が随分違うように感じます。が、これよりも高い評価額になっているものが存在します。
【第1位】金瓜貢茶
価格:1つ 1999万元
清の時代の献上茶として知られる金瓜貢茶は、現在2つが現存しており、いずれも国家二級文物に指定されています。
いずれも故宮博物院で保管されていますが、2007年に普洱市に里帰りをさせる際の保険金額が、この金額だったとのことです。
信憑性はともかくエンタメとして
最後の金瓜貢茶については、ややずるい気もしますし、色々と抜け漏れや定義のゆらぎもありそうですから、あまり信用するのはどうかとは思います。
たとえば、以前、雲南の古樹茶の摘み取り権が高額で落札されたケースなどを紹介していますが、これも含まれていないなどです。
(代表ブログ)第118回:10kgの生葉が約1.8億円。高騰続くプーアル古樹茶の世界 https://www.teamedia.co.jp/blog_118/
もっとも、このようなものはエンタメとして消費される情報ですから、そのあたりは曖昧でも良いのかもしれません。